【VUCA時代】自分起点が必須になる時代環境の大きな変化

【VUCA時代】自分起点が必須になる時代環境の大きな変化

なぜ今「自分起点」なのか? 私たちの生き方や働き方は、時代環境の影響を強く受けています。VUCA時代という大きな環境変化が起きている現在、生き方の前提も変わらざるを得ません。 他人起点から自分起点への転換です。

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自分起点

レヴィンの場の理論から読み解く、ライフシフトの必然。

なぜ今「自分起点」なのか?
「自分軸で生きよう」という言葉はよく聞きます。

しかしこれは、単なる精神論ではありません。
構造的な必然です。

社会心理学者 クルト・レヴィン はこう述べました。

人の行動は
パーソナリティ(個人特性)と
環境との相互作用によって決まる。

これが「場の理論」です。

つまり、私たちの生き方や働き方は、
時代環境の影響を強く受けているということ。

今、VUCA時代という大きな環境変化が起きている以上、
生き方の前提も変わらざるを得ません。

そしてその変化の核心が、
他人起点から自分起点への転換です。

今回は、その背景にある重要な環境変化を整理します。

私たちは環境に大きな影響を受けている

こちらの記事で、社会進学の父といわれるクルト・レヴィン
の場の理論についてお話ししました。

「変わることは難しい」個人の特性と環境による「変化への抵抗」 | 新しい生き方働き方暮し方ブログ

https://atarashiihatarakikata.com/articles/17

変化が激しい時代だけど、変わりたくても変われない。変わることを難しくさせ、変化への対応を妨げる様々な要因があります。その「変化への抵抗」について、「個人の特性」と置かれている「環境」という視点から考えていきます。

クルト・レヴィンは、人の行動を次のような方程式で表しました。

B=f(P・E)

B=Behavior (行動)
f=Function (関数)
P=Personality (人間性、人格、個性、価値観、性格など)
E=Environment (周囲の状況、集団の規制、人間関係、風土など)

私たちの行動や生き方は、個人の資質だけでなく「取り巻く環境」との相互作用で決まります。
今、この「E(環境)」が歴史的な転換点にあります。

こちらの記事で、成長時代・工業化の終焉、成熟時代・ポスト工業化へ。そして、先の見えないVUCA時代へ転換しているとお話しました。

時代の変化に対応して「他人軸」から「自分軸」にライフシフトする | 新しい生き方働き方暮し方ブログ

https://atarashiihatarakikata.com/articles/20

成長時代から成熟時代、そして、先の見えないVUCA時代へ。経済成長時代の「他人軸」の古い価値観や考え方では対応できません。その時代の変化に対応して、「他人軸」から「自分軸」にライフシフトする必要があります。 時代の変化に対応して、生き方働き方暮らし方の視点で、「他人軸」から「自分軸」にライフシフトするヒントをお伝えします。

経済成長・工業化の時代を過ぎて、失われた30年を経過し、コロナをきっかけに、様々な大きな変化が押し寄せています。

先が見えない、予測不能で、変化が激しいVUCAが生まれる原因として、
・グローバル化の進展
・IT技術などテクノロジーの急激な進化発展
・少子高齢化
・人口減少
・気候変動
・ライフスタイルや価値観の多様化
などが複雑に影響し合いVUCAを生み出しています。

そして、コロナが明けてから、グローバル経済の加速、国政政治、生成AIの台頭など、
VUCA度が加速しています。

経済成長時代・工業化の「他人軸」の古い価値観や考え方では、先の見えないVUCA時代は対応できません。その時代の変化に対応して、「他人軸」から「自分軸」にライフシフトする必要があることを12のキーワードで説明しました。

今回は、場の理論も考慮しながら、私たちを取り巻く環境変化に適応するため、他人起点から自分起点に転換する必要性をお伝えしたいと思います。

成熟社会への転換:「他人軸」から「自分軸」へ

高度経済成長期・工業社会は、「人生の正解」が比較的明確な時代でした。

良い大学
 ↓
良い会社
 ↓
長期雇用で勤め上げる

社会の枠組みが安定していたため、
社会が引いたレールにのっかりみんな一緒の人生モデルで、
他人軸(社会の評価基準に適応すること)が合理的な選択でした。

しかし、現在は成熟社会。

モノは足り、
情報は溢れ、
生き方働き方暮らし方は多様化しました。

経済成長が終焉しポスト工業社会では、
「どう生きるか」は個人の選択、それぞれ一人の人生モデル
になりました。

選択肢が増えた社会では、
他人の基準だけでは舵を取れません。

一人ひとりの人生設計が可能になった時代だからこそ、
自分起点が必要なのです。

人生の羅針盤を持つために自分起点は不可欠

こちらの記事で書いたように、私たちが生きている令和は、昭和・平成とはまったく性質の違う時代です。

努力が報われない「人生の犬の道」から「羅針盤のある道」に一歩を踏み出す | 新しい生き方働き方暮し方ブログ

https://atarashiihatarakikata.com/articles/40#outline15

あなたは今、どの道を歩いていますか? あなたが歩いているのは、もしかすると 「人生の犬の道」かもしれません。 失われた30年の日本社会がつくり出した“構造的な生き方のパターン” によって 非常に多くの人がハマってしまう人生のトラップです。

かつての「右肩上がり・みんな一緒」の回路では、人生を設計することができません。

だからこそ今は、一人ひとりが 「人生の羅針盤」を持ち
人生戦略を持つことが必須になっています。

社会が引いたレールが消え、どこに向かっていけばいいのか
人生の指針がなければ迷います。

だからこそ必要なのが、

パーパス
ビジョン
価値観
という人生の羅針盤です。

この人生の羅針盤は、他人起点では作れません。

「周囲からどう見られるか」ではなく、
「自分が何を大切にするか」からしか生まれません。

人生の羅針盤を持つためには、自分起点が不可欠です。

「自分の答え」を作る:正解のない時代を歩く

かつては「良い学校、良い会社」という既成の正解がありました。

しかし今は、誰にも正解が分からない時代です。

これからは、外側に答えを探すのではなく、「自分の納得解」を
自ら作り上げる力が求められています。

前例が通用しない
キャリアが複線化する
技術革新が加速する
働き方や働く環境も常に変化している

つまり、生き方働き方の正解が固定されない時代です。

この環境では、

自分の答えをつくる力

が求められます。

他人軸のままでは、
常に外側に答えを求め続けることになります。

しかし、外部環境は変わり続けます。

だからこそ、
答えの出発点を自分に置く必要があるのです。

もやのかかった高原社会を切り拓く:自己駆動のエンジン

現代は、成長の坂を登り切ったあとの「もやがかった高原社会」に例えられます。
視界の悪い高原のようなもの。

かつての日本型経済は「護送船団方式」と呼ばれ、
集団で安定を維持する仕組みがありました。

しかしそのモデルは崩れ、
護送船団方式で守られる時代は終わりました。

企業も個人も、自分で進路を決め、自分で責任を取る時代
になったのです。

この環境では、自分の力で人生の道を切り拓かなければなりません。

この平坦で先の見えない場所を進むには、外からの圧力ではなく、
内側から湧き出る「自己駆動(セルフ・ドリブン)」のエンジンが必要です。

その燃料が自分起点です。

他人起点の外部の命令ではなく、
自分起点の内側の動機で動けるかどうかが分岐点になります。

VUCAへの適応:観察から始まる環境変化への適応

現代はVUCA時代。

変動性
不確実性
複雑性
曖昧性

変化が激しく予測不能(VUCA)な環境では、
緻密な計画よりも柔軟な環境への適応が重要です。

軍事戦略から生まれた OODA loop の考え方では、

Observe(観察)
Orient(状況判断)
Decide(決定)
Act(実行)

という循環が重要とされます。

常に環境変化を観察し、環境変化に適応するために、
「Orient=状況をどう解釈するか」は、
自分の価値観に依存します。

自分起点がなければ、環境変化も観察どころか察知もできず、
状況判断そのものができません。

個人化とリスク社会

現代は個人化が進んだ社会です。

ひとり一人の選択肢は広がりました。
同時に、自己責任も拡大しました。

現代は選択肢が広がった一方で、
その結果を自ら引き受ける「リスク社会」でもあります。

他人起点で周囲に流されるだけの受け身な姿勢は、
リスク社会の荒波に飲み込まれ、大きなリスクになります。

「自分の意志で選ぶ」ことが、リスク社会の荒波を
乗り越える唯一の手段となります。

主体的に選択し判断する力が必要です。

他人起点の受け身ではなく、自分起点で自分で決める力
が不可欠なのです。

アジャイルな人生:未完成から「やり遂げる力」へ

スリーステージらマルチステージへ

マルチステージは、人生100年ライフシフトで提示された長寿化に対応した人生ステージです。
従来の教育→仕事→引退という3ステージから、長い生涯に二つ、 もしくは、三つのキャリアをもつようになるマルチステージが示されました。

そして、人生は一度作って終わりの「完成品」ではなく、試し、修正し、更新する。


改善を繰り返す「アジャイル型」へと変化しました。

アジャイルは、変化する環境に対して、常に改善と進化を続けることを求められます。

アジャイル型の人生モデルでは、

折れない心(レジリエンス)

最後までやり遂げる力(グリット)

自らをコントロールする実行機能

など・・・

これらを武器に、自分という作品を絶えず更新し続ける力が、これからの時代を生きる知恵となります。

そしてそれらの源泉は、自分を突き動かす内発的動機。
つまり、自分起点です。

まとめ 環境が変われば、起点も変わる

レヴィンの場の理論で言われているように、

人の行動は、
環境と個人の相互作用で決まります。

今、環境は大きく変わりました。

ならば、
生き方の起点も変えなければならない。

他人起点が合理的だった時代は終わりました。

「環境(E)」が劇変した今、私たちの「行動(B)」を変えるには、
自らの「内面(P)」を他人起点から自分起点へとアップデートするしかありません。

この記事のライター

「okinawa未来カレッジ」は、誰もが自分らしい明日へ一歩を踏み出せる、 未来に向かって前進し、新しいライフサイクルを創り出すコミュニティーを目指します。

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