「年収と幸せの関係」年収低くても幸せな人になれるヒント

「年収と幸せの関係」年収低くても幸せな人になれるヒント

お金がないと幸せになれない、年収が低いので幸せになれないという考え方に縛られて、幸せから遠のいている人に朗報です。今、年収と幸せの関係について様々な研究がされています。新しい研究では、年収が低くくても、年収400万未満でも幸せなれるという研究結果が出ています。 今回は、年収が高くても不幸な人と、年収400万未満でも、年収が低くても幸せな人の違いを生むファイナンシャルウェルビーイングという考え方をご紹介します。

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#年収低くても幸せ

お金がないから幸せから遠のいていると考えている人に朗報です。

物価が上昇し続け中々賃金が上がらない人も多いと思います。
そんな人の中に、年収が低いと幸せになれないという思い込みがないでしょうか?

「いくら稼げるか」「幸せな生活のためにお金がほしい」と、ネットに溢れている稼げる系の情報や、詐欺まがいのおいしそうな投資などに走ってしまう人も多いように感じます。

お金と幸せの関係について様々な研究がされています。

新しい研究では、年収が低くても、年収400万未満でも幸せなれるという研究結果が出ています。年収と幸せの関係は、年収が高くても年収が低くても、幸せな人とそうでない人がいるようです。

年収が高くても不幸な人と年収400万未満でも、年収が低くても幸せな人の違いは、ファイナンシャルウェルビーイングという考え方を実践しているかどうかです。

なんとなく、年収が低くて幸せになれないと、あきらめている人にとって大切な情報をお伝えします。

年収と幸せの関係の様々な研究結果

年収と幸福感に関して様々な研究が行われていてその結果も色々です。

一般的な傾向として、年収は増えるにつれて幸福度も上昇。上昇にはピークがあり、それ以上の収入が増えても幸福度を大きく変わらないというもの。でも、最近の年収と幸せの関係の研究では、新たな結果が出ているようです。

年収7.5万ドルが幸福度のピークという米国の調査結果

2015年にノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のアンガス・ディートン教授は、年収と幸せの関係についての研究結果について、この研究によると、年収が7.5万ドル(約800万円)を超えると、年収と幸福度の相関があまり見られないという結果でした。つまり、年収が800万円までは、年収が上がるに従い幸福度が上昇しますが、年収800万円以降は年収が増えても幸福度はあまり変わらないという結果です。

日本の年収と幸福度に関する調査でも年収800万円前後が幸福度への影響大

日本でも内閣府が年収と幸福度に関する調査結果を発表しています。内閣府が2019年に実施した「満足度・生活の質に関する調査(第1次報告書)」では、年収と幸福度の深い関係では、年収800万円程度が目安という結果でした。

この内閣府の調査では、年収1,000万円以上2,000万円未満の幸福度は、年収700万円以上1,000万円未満と比べて差が少なく、アメリカの研究同様、やはり年収800万円前後を目安として、年収が幸福度に与える影響が薄れていくといえそうです。

幸福度が高いグループは年収に関係なく幸福度が伸び続けるという新たな研究結果

新しい年収と幸福度の新しい研究では、幸福度が高いグループと幸福度が低いグループに分け調査し、幸福度が高いグループは年収に関係なく幸福度が伸び続けるという結果が出ています。幸福度が高いグループでは、年収だけでなく、学歴、健康、就業状態などにも大きな影響が出ているようです。

幸福度が低いグループでは年収が伸びても幸福度は頭打ち

2023年、プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授、ペンシルベニア大学のマシュー・キリングスワース上級研究員バーバラ・メラーズ教授とともに、新たな研究を発表しました。3万3391人の働く米国居住者を対象とした新たな研究では、幸福度が高いグループと幸福度が低いグループに分け調査。

幸福度が高いグループでは、年収が上昇しても幸福度は伸び続ける結果であるのに対して、幸福度が低いグループでは、年収と幸福度の関係が、ある一定のところで頭打ちになるという結果でした。

幸福度は年収だけでなく学歴や健康や就業状態の影響も小さい

最近の様々な幸福度の研究では、幸福度が低いグループと幸福度が高いグループでは、学歴、健康、就業状態といったさまざまな要因による影響度が異なっているようです。

幸福度が高いグループと幸福度が低いグループでは、年収だけでなく、学歴、健康、就業状態といったさまざまな要因による幸福度に及ぼす影響が異なることがわかってきたようです。

バード大学ベルリン校のマーティン・バインダー教授らの研究では、幸福度の高いグループほど学歴や健康の影響が小さく、仮に失業しても幸福度の低下が小さい結果でした。

年収が低くても、年収400万未満でも幸せでいられるという新しい研究結果

年収と幸せに関する研究結果を見ていて、年収が低くても幸福度は高められるのかという疑問が
湧いてきました。

日本では、年収400万円以下の世帯は約53.6%となっていて全体の半数以上を占めていると言われています。年収が低い多くの日本人にとって幸福度を高めることは遠い出来事なのか?

その疑問に対して、年収が低くても幸せでいられるという、希望が持てる調査結果がありました。

年収と幸せとファイナンシャル・ウェルビーイングの関係性

その調査とは、約2000人を対象にした「幸福度とファイナンシャル・ウェルビーイング(以下、FWB)の関係性」に関する調査です。

その調査結果では、あらゆる年収においてもファイナンシャル・ウェルビーイング(以下、FWB)が高い人の方が、5~6ポイントほど幸福度も高い結果。つまり、年収が低くても、年収に関係なくFWBは幸福度に同等の影響があることが分かりました。
「出典元:ブロードマインド株式会社調べ」

【調査結果|幸福学 前野教授監修】幸福度とファイナンシャル・ウェルビーイング(FWB)の相関で新事実が明らかに

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000059559.html

ブロードマインド株式会社のプレスリリース(2024年6月25日 11時00分)【調査結果|幸福学 前野教授監修】幸福度とファイナンシャル・ウェルビーイング(FWB)の相関で新事実が明らかに

ファイナンシャル・ウェルビーイングとは、現在・将来にわたって経済的な健全性が確保されている状態、お金に関する不安から解放され人生を楽しむ選択肢が確保できている状態と定義

年収が低くてもFWBを高めることで幸福度が上がる

この調査では、FWBの高さで年収400万未満の年収が低い人と、年収1,000~1,500万人を比較し、同等の幸福度であることが明らかになっています。年収に差があっても、年収が低くても、FWBを高めることで同等の幸福度になることも判明しています。

年収が低くても、ファイナンシャル・ウェルビーイングに対する自認度によって、幸福度が高くなるという結果に希望が持てます。

「お金と幸せの関係性」年収が低くても幸せになるヒント

年収が低くても、FWBが高い人が、何を大切にして、どのように行動しているか。ロールモデルとして、年収が低くてもFWBが高い人の特徴を理解することで、お金に関わりなく幸せになるヒントに気づけます。

「お金と幸せの関係」お金があっても不幸な人とお金がなくても幸せな人の違いがよくわかり、今、年収が低く幸せなど関係ないとあきらめている人にとって、とても参考になると思います。

年収が低くてもFWBが高い人は、ライフプラン(将来の見通しを立てる)と金融知識を大切に思う

FWBが高い人とFWBが低い人に対し、FWBをどのように高めているかという調査で、自分のFWBを高めるために、最も必要だと思うものに対する質問の結果で、それぞれの重要にしていることの違いがよくわかります。

※FWBが低い人が必要だと思うこと
①収入の上昇35.8%
②金融知識(18.6%)
③資産の増加(17.5%)

※FWBが高い人が必要だと思うこと
①ライフプランニング(将来の見通しを立てる)21%
②金融知識(20.5%)
③収入の上昇(18.6%)

FWBが高い人とFWBが低い人では違う結果がでています。FWBが高い人は、直接的な収入の上昇よりもライフプランニングという将来の見通しを立てること、金融知識を重要に思っています。

年収が低くてもFWBが高い人は、長期的な視点でライフプランを指標にお金を管理している

自分のFWBを高めるために最も必要だと思うものに対する質問の結果で、何を重視してどのように実行しているか。FWBが高い人の行動も想像できます。この調査に関連するセミナーで、FWBの高い方・低い方、どのようなところに特徴や違いに関する質疑がとても参考になりました。
セミナーアーカイブ https://www.youtube.com/watch?v=v88BZO8Llvs

セミナーのイベントレポートからの引用になります。
https://note.com/b_minded_pr/n/nd58942d6d222#dc14055a-19e7-4d91-9792-b824c5505aaa

やはりご自身でライフプランを前向きににやってみたり、数年後もそのプランを指針にしながら意思決定をされている方は、お金の管理が出来ていて、生活が安定している人が多いように思います。

FWBの高い人と低い人の違いを整理してみます。

※FWBの高い方
・前向きにライフプラン(将来の見通しを立てる)を実施
・(恐らく)金融知識を高めることを怠らない
・そのプランを指針に意思決定をする
・お金の管理をしっかりしている
・生活が安定している

※FWBの低い人
・とにかくお金を殖やしたいと自分の要望が優先
・お金を殖やす手段にばかり注目
・数年たっても相変わらず「お金を殖やしたい」という要望を優先
・なかなか変われていない

ファイナンシャル・ウェルビーイングの高さは、将来の見通しに対し、受身であるか積極的であるかの違いが明らかに違うことがわかります。

年収は低くても、その中で、将来の見通しを立て、お金の管理をしっかりし、金融知識を高めることを怠らず、生活を安定させる。ライフシフトでも言われている有形の資産をしっかり構築し、生計を維持安定させることにつながります。

まとめ

年収が低くても幸せでいられるために、トファイナンシャル・ウェルビーイングについて記事にしました。

多くの人は、年収が低いと幸せになれないという思い込みがないでしょうか?

一般的に、「高年収な人がうらやましい」「もっとお金持ちになりたい」と考える人は多いでしょう。「年収が高い=幸せ」という考えは、多くの人が無意識に抱いています。

でも、「年収と幸せの関係」の最新研究による、年収が高くても不幸な人と、年収が低くても幸せな人の違いを理解し、年収が低くても、ライフプランニング(将来の見通しを立てる)に前向きになり、金融知識を高め、お金を管理コントロールすることで、ファイナンシャル・ウェルビーイングが高まり、幸福度が高まることを意識し、実行することが大切ですね。

この記事のライター

「okinawa未来カレッジ」は、誰もが自分らしい明日へ一歩を踏み出せる、 未来に向かって前進し、新しいライフサイクルを創り出すコミュニティーを目指します。

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