50代でやりたいことが分からない―目標を決める前に試したい、小さな始め方

50代でやりたいことが分からない―目標を決める前に試したい、小さな始め方

50代でやりたいことが分からないとき、すぐに夢や転職先を決める必要はありません。仕事・趣味・暮らしを分け、小さな関心を拾い、時間や費用を守って試し、これからの方向を育てる方法を紹介します。

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50代 やりたいことがわからない

休日に少し時間ができた。でも、何をしたいのか思い浮かばない。
定年や子どもの独立が気になり始め、「これからは自分のことも考えたい」と思う。
それなのに、やりたいことを聞かれると答えに詰まる。

50代で、そんな戸惑いを感じていませんか。

会社では頼まれた仕事を進められる。家族の予定も調整できる。
それなのに、自分のための時間になると、何を選べばよいか分からない。

それは、これまで何もしてこなかったという意味ではありません。

すぐに人生の目的を見つけなくても大丈夫です。
まずは「これから何者になるか」大きな問いではなく、「何を少し確かめてみたいか」。
小さな問いから始めてみましょう。

この記事で伝えたいこと
●まずは、小さな関心を一つ確かめることから。 転職や起業、一生の趣味を決める必要はありません。
●意欲不足と決めつけなくてよい。 会社や家庭を優先する中で、自分の気持ちを確かめる機会が少なかった可能性もあります。
●仕事・趣味・暮らしを分けて考える。 例えば、求めているのは転職ではなく、仕事以外のつながりかもしれません。
●時間や費用の上限を決め、一回だけ試して振り返る。 余裕がなければ、先に休むところからで構いません。

50代でやりたいことが分からないと感じる背景

50代でやりたいことが分からないと感じる人は多いのではないのでしょうか。
でも、人によって事情は違います。ここでは、今の自分に当てはまることがないか、
三つの観点から確かめてみましょう。

■「必要なこと」「やらなければならないこと」を優先してきた日々

会社では求められる仕事を進め、家庭では予定や用事を調整する。
自分の関心より、周囲の必要を先に考えてきた人もいるでしょう。

そうした毎日では、何かを見ても「自分はどう感じたか」より、「誰の役に立つか」
「今やる必要があるか」を先に判断することがあります。

役割に応えることは、収入や人間関係、家族の暮らしを守るために必要だった場合もあります。
これまでの選び方を、間違いだったと否定する必要はありません。

ただ、その中で「自分はどうしたいか」を確かめる機会が少なかったとすれば、
これからは、その機会も少しずつ加えていけます。

これは全員に当てはまる原因ではなく、自分の状況を考えるための一つの見方です。

■「今さら」「役に立たない」と選択肢を狭めていないか

「何も思いつかない」と感じる背景には、浮かびかけた関心を、
無意識に打ち消していることもあります。

「今さら始めても遅い」
「仕事にもお金にもならない」
「自分のために時間を使うのは、家族に悪い」

そんな考えが先に浮かび、「少し気になる」という感覚を、
やりたいことの候補に入れる前に引っ込めていないでしょうか。

これまで、限られた時間やお金をやりくりし、周囲を大切にするために
必要だった判断もあるでしょう。ただ、これからの小さな楽しみや学びまで、
同じように見送る必要があるかは、確かめ直してもよいと思います。

まずは、役に立つか、実行できるかを決めずに、気楽に
「少し気になったこと」としてメモに書き留めることをおすすめします。

自分が何に心を動かしたのかを、すぐに消さずに残しておくためのものです。

■自分の気持ちを感じる余裕がないほど、疲れていないか

50代は、仕事に加え、家事や子育て、親の介護、人付き合いなど、複数の役割が重なる人もいます。職場では経験を頼りにされ、周囲の相談や調整まで引き受けているかもしれません。

一日の用事を終えた頃には、何かを楽しむより、ただ休みたい。
ようやく空いた時間も、次の予定や心配事で頭がいっぱいになる。
そんな状態では、自分が何に惹かれ、何をしてみたいのかを感じ取る余裕も持ちにくいでしょう。

「やりたいことが分からない」ときには、関心を探す前に、
今の精神的・身体的・時間的な負担を確かめてみることも大切です。

毎日を回すだけで精いっぱいなら、新しい目標探しまで宿題にしなくて構いません。

まずは、休む時間や、役割から少し離れて過ごせる場所を持つ。
周囲と相談して用事を一つ分担する、予定を入れない時間を確保する。
自分だけで調整するのが難しければ、頼れる相手に相談してもよいのです。

休むことも、これからを考えるための準備になります。
「何をしたいか」の前に、「それを感じる余裕があるか」。自分の気持ちに目を向けられる条件から、整えてみましょう。

50代のこれからを考える―仕事・趣味・暮らしを分けてみる

■「仕事」「趣味」「暮らし」を一度分けてみる

「やりたいこと」と言うと、つい仕事や生きがい、一生続ける活動など、つい、
まとめて探してしまいます。

でも、これらの答えは、同じでなくても一つでなくても構いません。

今の仕事は続けたいけれど、休日の過ごし方を変えたい。
収入は必要だけれど、学びや人とのつながりも持ちたい。
そんな望みもあります。

まずは、仕事以外も含めて、どの領域を少し変えたいのか、分けてみましょう。

●仕事 得意な説明や調整を、今より活かしたい・・
●趣味・学び 仕事になるかを問わず、知らないことに触れたい・・
●暮らし・つながり 用事のない時間や、気軽に話せる相手がほしい・・

この三つを、一つのことで満たす必要はありません。
「仕事を変えたいのではなく、仕事以外のつながりがほしかった」
と分かれば、試すことも変わります。

■これまでの段取りや工夫した経験を、やりたいことの選択にも使う

仕事や家庭の役割では、計画し、実行し、問題に対処してきたのに、
自分のために何か始めようとすると止まってしまうことがあります。

他者から目的が示される場面と、自分で目的の候補を選ぶ場面では、
戸惑うところが違うのかもしれません。

でも、仕事や家庭で培った段取りや工夫の経験の中で、自分のやりたいことの
選択にも活かせるものはないでしょうか。

例えば、予定を一つ空ける、必要な情報を集める、無理のない範囲を決める。など・・

そのためにも、「少し気になったこと」としてメモに書き留めておくと、
客観的にメモを見ることができ、やりたいことを整理できるはずです。

すべてをゼロから始めなくても、使える力を確かめながら進められます。

■意欲だけでなく、自分を取り巻く環境にも目を向ける

「やってみたい」という気持ちは、自分の内側だけで育つものではありません。
周囲の言葉や人間関係、試せる時間や機会にも左右されます。

心理学の自己決定理論では、動機づけを支えるものとして、
自律性・有能感・関係性が重視されています。[1]

日常の言葉にすると、次のように確かめられます。

● 自分で納得して選べるか。
周囲の期待だけで決めず、「やってみたい」「今回は見送る」と、自分の気持ちも
伝えられる環境でしょうか。

●「これならできそう」と感じられるか。
最初から高い成果を求められず、小さく試し、分からないところは助けを借りられる
状態でしょうか。

●安心して人とつながれるか。
上手にできるか、役に立つかだけで評価されず、関心や戸惑いを話せる相手はいるでしょうか。

例えば、「それがお金になるの?」とすぐに評価されるより、「どんなところが気になったの?」
と聞いてもらえる方が、まだ言葉にならない関心も話しやすいかもしれません。

一回だけ参加できる活動、初心者として質問できる場所、結論を急がず話を聞いてくれる人。
そうした環境を探すことも、次の一歩への準備になります。
この理論だけで50代の悩みを説明できるわけではありません。それでも、「自分には意欲がない」と結論づける前に、「自分の関心を育てやすい環境だろうか」と問い直す視点は持てます。

やりたいことの見つけ方――「心の芽」を拾う三つの問い

■三つの問いで、最近の一場面を思い出す

人生全体を大きく振り返る前に、最近一週間の具体的な場面から考えてみます。

●少しだけ、もっと知りたいと思ったことは?
  店の展示、書店で手に取った本、気になった言葉・・
●やっていて、もう少し続けてもよいと感じたことは?
  写真を選ぶ、説明を工夫する、何かを整える・・
●今の暮らしで、少し減らしたい負担は?
  予定で埋まる休日、気が進まない付き合い・・

立派な答えは要りません。「店の展示が気になった」「説明を工夫するのは嫌いではない」
「休日まで予定に追われたくない」など些細に思われることでも材料になります。

今まで、やりたいことを感じる経験がない人にとって、この小さな気になることの中に、
心の芽を育むタネがあるかもしれません。

■「好き」という言葉になる前の、小さな反応を拾う

「好きなことは何ですか」と聞かれると、答えに困ることがあります。

趣味と呼べるほど続けていることも、人に語れるほど夢中になっていることもない。
そう考えると、何もないように感じるかもしれません。

でも、「好き」とはっきり言えることだけを探すと、
その手前にある小さな反応を見落としてしまいます。

書店で、なぜか同じ分野の棚に足が向く。誰かの話を聞いて、もう少し知りたいと思う。
散歩の途中で、つい足を止めて眺めてしまう。「自分だったら、こうしてみたい」と考える。

まだ「好き」と呼べなくても、自分の関心に気づく手がかりになります。
ここでは、こうした小さな反応を「心の芽」と呼びます。

心の芽を見つけても、すぐに大きな目標へ育てようとしなくて構いません。
「これは自分の本当に好きなことだろうか」と、確信を求める必要もありません。

まずは、もう少し確かめてみたい候補として残しておきます。

例えば、誰かの活動をうらやましく感じたときも、その人と同じ仕事をしたいとは限りません。
「自分で時間を決められること」「仲間と工夫すること」「誰かの反応を直接受け取れること」
に惹かれているのかもしれません。

「何が好きか」と答えを急ぐより、「どの場面の、何に心が動いたか」
を少し具体的にしてみる。 そこから、次に確かめたいことを探していけます。

■最初から仕事になるかを問わない

何かに心が動いても、すぐに「それで稼げるのか」「自分に得意と言えるほどの力があるのか」
「この先も続けられるのか」と考えていないでしょうか。

仕事や家庭で責任を担ってきた人ほど、時間やお金を使う前に、役に立つか、
成果につながるかを確かめたくなることもあるでしょう。
その判断は、これまでの暮らしを支えてきたものでもあります。

ただ、まだ触れたこともない関心に、最初からすべての答えを求めると、
試す前に選択肢がなくなってしまいます。

「少し気になることを確かめる」ことと、
「仕事として成り立つかを考える」ことは、分けて進められます。

例えば、料理が気になるからといって、店を開くところまで考える必要はありません。
一品つくってみて、調理する時間が楽しいのか、盛り付けを工夫したいのか、
誰かと食卓を囲むことがうれしいのかを感じてみる。
その経験があって初めて、もう少し関わりたい部分も見えてきます。

もちろん、生活費や仕事を考えることは大切です。
だからこそ、今の収入や暮らしを守りながら、使える時間と費用の範囲で関心を試してみる。
仕事につなげたくなったら、その段階で、誰の役に立つのか、どんな力が必要か、
無理なく続けられるかを具体的に考えていけます。

趣味として楽しむ。日々の暮らしを少し心地よくする。人と話すきっかけになる。
そうした広がりにも意味があります。

自分のために使う時間は、収入につながるかどうかだけで価値が決まるものではありません。
まずは、その経験が自分の暮らしに何をもたらすのかを、確かめてみましょう。

生活を守りながら、一回だけ試す「小さな実験」

■興味や情熱の大きさより、今の条件で試せるかを優先してみる

やりたいことの候補を選ぶときに、つい興味関心の高いもの、情熱を注げることに
意識が行ってしまいがちです。

もちろん、その方がモチベーションが高まりますが、あまりに現実的なハードルが高いと
無意識のうちにブレーキがかかりやすくもなります。

だから、はじめは、候補がいくつかあれば、「一番情熱を感じるもの」ではなく、
「今の生活で無理なく確かめられるもの」を一つ選びます。

例えば、写真が気になるなら、高価な機材を買う前に、近所でスマートフォンを使って撮ってみる。学び直しが気になるなら、長期講座を申し込む前に、公開講座の一回分の内容や参加条件を
調べてみる。

50代では、生活費、家族の予定、介護、体力、勤務時間など、動かしにくい条件が重なる人もいます。「今の環境や条件を守りながら何ができるか」から考えて構いません。

使える時間や費用は人によって違います。誰かと同じ大きさの挑戦をする必要はありません。

■「いつ・どこまで・何を知りたいか」を決める

「時間ができたら、やってみよう」と思っていても、日々の用事の中で後回しになることが
あります。一方で、最初から準備を整えようとすると、道具を買う、講座を探す、
予定を空けるなど、始める前の負担が大きくなってしまいます。

そこで、気になることを一つ選んだら、今の暮らしの中で、一回だけ確かめられる
大きさにしてみましょう。
細かな計画ではなく、次の三点を決めるくらいで構いません。

決めること 例:写真を少し試したい場合
●いつ、どこまで試すか 今週の休日、近所を歩きながら20分だけ撮る
●守る条件 新しい機材は買わず、手持ちのスマートフォンを使う
●何を確かめたいか 撮っている時間と、写真を見返して選ぶ時間のどちらに惹かれるか
など・・

これは、試し方を示す例です。20分が難しければ、散歩の途中で一枚撮るだけでも構いません。
天候や体調、家族の予定に合わせて、日を変えてもよいのです。

「何を確かめたいか」も、難しく考える必要はありません。
「もう少し続けたいと感じるか」「一人で取り組む時間を楽しめるか」など、
今の自分が知りたいことを一つ置いておきます。

実際には、予想しなかったところに面白さを感じるかもしれません。
時間や費用の範囲を決めるのは、自分を厳しく管理するためではありません。

生活への負担を抑え、安心して試すためです。
大切なのは、成果を出す約束ではなく、自分の反応を知るための準備。
「うまくできるか」だけでなく、「どこで気持ちが動くか」を確かめる一回にしてみましょう。

■続ける義務をつくらなくていい

「一度始めたら、最後まで続けなければ」
「途中でやめたら、飽きっぽいと思われる」
「せっかく時間を使ったのだから、何かを身につけなければ」

そう考えると、一回の体験が、その先も続ける約束のように重くなってしまいます。

仕事や家庭で、引き受けた役割を丁寧に果たしてきた人ほど、自分の小さな試みにも
責任を感じることがあるかもしれません。

でも、関心を確かめるための体験は、最初から継続を約束しなくても構いません。

まずは一回。終わってから、もう一度やってみたいかを考える。
そのくらいの余地を残しておきましょう。

例えば、体験講座の内容は面白くても、通う時間や集まりの雰囲気が合わないこともあります。
その場合は、活動そのものを諦める前に、別の時間帯や場所、一人で試す方法を探しても
よいでしょう。

反対に、実際に触れてみて「思っていたものとは違った」と感じることもあります。
それも、自分を知るための情報です。使った時間を無駄にしないために、
無理に続ける必要はありません。

続ける、条件を変える、いったん休む、別のことを試す。体験した後にも、自分で選べます。
試すことは、これからを選ぶための材料を増やすことです。

試した経験から、自分の判断基準を育てる

■上手にできたかより、何に反応したか

一回試してみたら、少しだけ振り返る時間を取ってみましょう。

そのとき、「上手にできたか」「人より優れていたか」だけで判断すると、
慣れていないことはすぐに「自分には向いていない」と感じてしまうかもしれません。

今回、確かめたいのは、今の実力ではありません。
自分は何に惹かれ、どんな条件なら、もう少し関わってみたいと思うのか。

その手がかりを残すために、次の三つを短く書いてみます。

1. どの場面で、気持ちが動いたか。
面白かった、ほっとした、もっと知りたくなった。反対に、退屈だった、
気が進まなかったという反応も残します。

2. 何が負担だったか。
活動の内容なのか、時間の長さ、場所、相手との関係なのか。分かる範囲で分けてみます。

3. 次はどうしたいか。
もう一度続ける、条件を変える、別の候補を試す、いったん休む。
今の自分が選びたいことを書きます。

例えば、写真を撮ることより、「撮ったものを選び、短い説明を添えること」が面白かったなら、
次は三枚だけ選んでみる。
最初に想像した活動とは違う部分に、関心が見つかることもあります。
人の多い場所で疲れたなら、写真そのものが合わないと決めず、
静かな時間帯や身近な場所で試してもよいでしょう。

「内容への関心」と「そのときの精神的な負担」を分けると、変えられる条件が見えてきます。

特に心が動かなかったなら、それも今の記録です。無理に良かった点を探す必要はありません。

「楽しかったから続ける」だけでなく、「何が違ったかを知り、次を選ぶ」ことも、
経験を積むということです。

■自分軸は、人との関係を切ることではない

「これからは自分のために生きたい」と思っても、家族や職場のことが気になり、
自分を優先することにためらいを感じるかもしれません。

けれど、自分の望みを確かめることと、大切な人や仕事を大事にすることは、両立を
考えていけるものです。これまで築いてきた関係を手放さなくても、自分の気持ちを伝えたり、
役割の分担を相談したりする余地はないでしょうか。

例えば、休日を家族の用事に使ってきたなら、「今度の午前中は、気になっていた講座に
参加してみたい」と相談する。
職場で頼まれ事を引き受けるときも、今の仕事量を伝え、期限や担当範囲を調整する。
相手の事情と自分の事情を、どちらも確かめながら選んでいきます。

誰かに相談してもよいし、一緒に試してもよい。

自己決定理論でも、自律性は、他者からの独立や個人主義と同じものではないとされています。[1] 助言や支えを受けながら、自分が納得できる選択をすることもできます。

人を大切にすると同時に、自分も大切にする。
相手が何を望むかに加えて、自分はどう感じているか、どこまでなら無理なく
関われるかも判断に含める。

「今回は引き受けたい」「この条件ならできる」「今は休みたい」と、
自分の意思を確かめていきます。

これまで人を支えてきた力を土台に、自分も、その配慮の対象に含める。
それが、ここでいう自分軸です。

■次の一歩は、一つのメモから

今週、気になったことを一つ書き留めてみてください。

余裕があれば、使える時間や費用を決めて、一回だけ確かめる予定を立てます。
「何をしたいか」がまだ分からなくても、「何をもう少し知りたいか」は選べるかもしれません。
人を支える中で身につけた段取りや工夫にも、自分の小さな選択に活かせるものが
あるかもしれません。今までの人生を白紙に戻すのではなく、その上に自分のための
経験を重ねていくのです。

試して振り返るうちに、「この条件なら続けたい」「これは減らしたい」という
自分の判断基準が少しずつ具体的になります。

自分の羅針盤は、最初から完成させるものではなく、経験から育てていくものです。

まとめ|やりたいことを決める前に、自分の反応を確かめる

50代でやりたいことが分からないからといって、人生を考える材料がないとは限りません。
自分の気持ちを確かめる時間や、試せる条件が足りなかった可能性もあります。

これからの方向は、次のように少しずつ確かめていけます。
1. まずは、休める時間と余白を確保する。
2. 「少し気になること」を一つだけ書く。
3. 余裕があれば、時間と費用の上限を決め、一回だけ試す。
4. 自分の反応と負担を振り返り、続ける・変える・休むを選ぶ。

途中で合わないと分かっても、失敗と決める必要はありません。
自分で選び、反応を受け取り、次を選ぶ。その経験が、これからを考える材料になります。

いま必要なのは、一生の答えを出すことではなく、自分で選ぶ小さな経験を持つことです。

参考文献
[1] Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2000). Self-Determination Theory and the Facilitation of Intrinsic Motivation, Social Development, and Well-Being. American Psychologist, 55(1), 68–78

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この記事のライター

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